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zoom RSS 愚行録、永い言い訳

<<   作成日時 : 2017/03/08 17:59   >>

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2017年2月22日 丸の内ピカデリー
『愚行録』 (石川慶)

2017年 日本 2時間 原作:貫井徳郎 脚本:向井康介 撮影:ピオトル・ニエミイスキ 編集:石川慶 音楽:大間々昂 出演:妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、ほか
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いったい誰がもっとも「悪人」なのか。
いったいこの「怒り」は誰に対するものなのか。

吉田修一
の小説よりも貫井徳郎の原作は主題のポイントがわかりやすいだけに、サスペンスの“ジャンル映画”になりそうなところを、李相日監督とは違って石川慶監督の演出は決して過剰にならず、抑制されたサスペンスはむしろ李作品よりも文学的性質を帯びているように思える。


人間たちのゲスの極みを集めた群像劇。

誇張を避けて地味にじっくりと、男女の嫉妬・虚栄心・怨恨などのいやらしさを観察していく。
憧憬・傷心・挫折・諦念なども入り交じる。

心象イメージを幻想風に描くシーンも交える一方で、殺人やセックスの扇情的描写は皆無。

唯一の殺人シーンでさえ、離れたところからさりげなく撮り、殴打音を最小限にしてほとんど聞こえず、外の雨音の方を聞こえるようにしている。

だから余計に怖い。

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妻夫木聡が、今までの彼の履歴の中でいちばん全うな役者に見えた。

久々の主演の満島ひかりは、幼少期に自己を放棄させられたがゆえの“芯の空虚さ”、“生の実感のない明るさ”を体現するという難役をこなしていた。

★★★★


2017年1月21日 ジャック&ベティ
『永い言い訳』 (西川美和)

2016年 日本 2時間4分 原作・脚本:西川美和 撮影:山崎裕 出演:本木雅弘、竹原ピストル、池松壮亮、黒木華、山田真歩、深津絵里、ほか
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竹原ピストルじゃなかったら、この原作の映画化は成功しえなかっただろう。
お坊ちゃまくん本木雅弘の歪んだプライドと自意識に、マッシブに対抗しうる存在。
それがピストルのキャラと子供たちの存在だ。

池松壮亮の「子供って免罪符でしょ」ってセリフもドキリとする。

西川美和のイマジネーションとリサーチ力に脱帽。

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★★★★

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